SKYACTIV-G搭載デミオに試乗してきた

今週発売された、新型デミオに試乗してきた。


先に断っておくと、
燃費が30.0km/Lということがウリだけど、試乗では燃費はわからないのでコメントしません。


①走り
普段MTに乗り慣れているせいか、CVTのフィーリングに違和感を感じてしまう。
一言で言うとリニアでない。
たとえば、ブレーキを踏んで減速した直後にアクセルを踏んで加速するとき。
ブレーキからアクセルに踏み替えていても、1〜2秒くらい減速しているように感じる。
CVTってどのクルマもこんなもんなのかな。
上記のような過渡のシーン以外の、普通の加速中・減速中はすごくスムーズ。
1.3Lのエンジンとは思えないくらいスイスイ走るし、ブレーキもよく効く。
安心して乗っていられる。


②振動・騒音・ショック
車内では、エンジンの音がびっくりするくらい聞こえないし、振動が少ない。
排気量が少ないクルマって、特に軽自動車は、アイドリング時の振動がひどかったりするけど、
全く感じない。
アクセルを踏み込んで加速するときにはさすがに音もするし振動もあるけど、
それでもほとんど気にならないレベル。
タイヤの前に風よけが付いたり、アンダーカバーが追加されたりで、
空力も見直されているようだし、風切り音も少なくなっているのかな。
とりあえず、低価格車とは思えない上質な走り。
ここまできたかという感じがする。


i-stop
デミオに初めてアイドリングストップ機構『i-stop』が搭載された。
ディーラーのお兄さんの話によると、
新型エンジン【SKYACTIV-G 1.3】になることで、
燃焼効率が向上し、エンジン再始動の為に必要なガソリン噴射料は従来の約1/2になったらしい。
しかも再始動にかかる時間も短縮したとのこと。
試乗時に信号などで停車すると、面白いくらいにエンジンが停止した。
街乗り中心のドライバーにはありがたい機能だな。
エンジン始動時のショックも思っていたよりも全然小さい。
ちなみに、エンジン始動時にかかるガソリンの量を考えると、
約7〜8秒間アイドリングストップしないと、逆に燃料消費は増えてしまうらしい。


④その他の機能
新機能の一つに【i-DM】というのが付いた。
なんなのかというと、ドライバーの走りを採点しアドバイスをくれるというもの。
例えば、アクセル・ブレーキの操作が荒かったり、急ハンドルで交差点を曲がるような走りをしていると、
クルマから、そういう走りでしたよ、と指摘をしてくれる。
クルマが判断したドライバーの走り方を、
インパネの横っちょにリアルタイムで表示してくれる。
荒い走り方だと白、
アクセルをほとんど踏み込まず燃料消費を抑えたエコ走りだと緑、
エコだけでなく、それに加えスムーズに加速・減速・ハンドリングをすると青に光る。
この青を出すのがなかなか難しい。その反面、青になるとやたらうれしい。
走り終わってエンジンを切ると、あなたの走りは5点満点で○点です、と採点をしてくれる。
ちなみに僕は3.7点でした。
まるでゲームのようで、また乗ってハイスコアを出してやるぞ!って思ってしまう。
しかも自分の運転もうまくなる。乗ってて楽しくなるわ、これは。


最近もうハイブリッド車でなければクルマが売れない時代だけど、
ハイブリッド車でないからこと出せる強み:価格の手頃さと軽さによる走りやすさをもって
世間の人たちにこういう選択肢もあるんだ、ということを気づいてもらっていってほしいと思う。