「真実の瞬間」

「真実の瞬間(とき)」という映画を観た。
赤狩りをテーマにした映画だった。


赤狩り」という事件をご存知だろうか。
1950年代初頭、アメリカで、主にハリウッドで起こった政治的事件。
共和党マッカーシー上院議員が言い始めたことで、
俳優や監督などに対して、ちょっとしたことでアメリカ政府に非協力的な行動をとったりそういうことを言ったりしていると勝手に決めつけ、共産主義者だというレッテルを貼り刑務所にまで送った言論・表現の弾圧事件である。
アメリカの暗部と言ってもいいだろう。
チャップリン赤狩りから逃れるため、祖国イギリスへ帰国した。


自由の国アメリカなんてよく言えたものだ。
所詮アメリカに自由などなかったのだ。
憲法で保障されているらしいが、すべて政府の都合のいい範囲で自由というだけだ。
現在もアメリカには言論・表現の完全な自由はない。
9・11の後に作られた「愛国法」なる法律は
テロ防止の名目で作られた、都合よく国民を監視・盗聴するための法律なのだから。



かなり偏見が入っている考え方だが、
どちらにしろ僕はアメリカ政府を信用していない。