壬生の狼

壬生義士伝」を見ました。
新撰組の話です。
剣の腕がたつ東北南部藩士・吉村貫一郎は飢饉で苦しんでいる家族を救うため、
出稼ぎするために脱藩し京へ行き新撰組に入隊する、っていうお話。

音楽は久石譲
主演は中井貴一
三番隊組長・斎藤一佐藤浩市


この映画、ラストやばかった。泣きそうになった。
ポイントは佐藤浩市の演技と役柄。
彼は「人間的な弱さを持った悪ぶっている男」を演じると、なんともいえない味を出す。
大河ドラマ新撰組!」で筆頭局長・芹沢鴨を演じたときもそうだったが、
悪ぶっているが完全な悪役ではなかった。
確かに悪いことはしていた(気に食わないといって斬りつけたりした)が、
心に弱さをもっていた。
そういう人間くさい演技をする俳優が僕は大好きだ。
憧れの男の姿なのだ。


大河ドラマ新撰組!」に出演していた俳優がもう一人出ていた。
沖田総司役の堺雅人だ。
大河では、非業の最期をとげた仏ような山南総長を演じていたが、
この映画の彼は、快楽殺人者といった感じだ。
同じようにニコニコしているのに、あそこまで雰囲気がかわるのか。
やはり舞台俳優は違うなァ。