ALWAYS ~三丁目の夕日~

昨日レンタル開始ということで、
さっそく借りて見てみました。

ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 [DVD]

ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 [DVD]

昨年の日本アカデミー賞を総なめにしたこの作品。
僕の評価としても、傑作だと思います。



舞台は昭和33年、東京。
東京タワーが建設されている最中の話。
まだ戦争の影響も少し残っているけど
高度経済成長の初期として、
実に生き生きとしている時代だったようです。


なんといっても、この時代の街並みのほとんどを
CGで描いているというからすごい。
日本のCG技術はヘボいと思ってたけど、考えを改めなきゃ。
歴史資料としても価値があるんじゃないか。
当時の風景・風俗などをリアルに再現している映像っていうのは、
僕にはかなり新鮮に感じました。
当時を生きていた人には懐かしく感じるでしょう。


映画の中では、
今の生活と比べると、非常に不便そうに見えるけど、
みんなすごく楽しそうに生活してた。
便利さを追求するのもほどほどにして、
もっと楽しく生きていかなきゃな、って思わされました。


テレビが家にくるのを毎日楽しみにしている少年、
電気冷蔵庫に感動する主婦、
クリスマスプレゼントを初めてもらった少年・少女、
そして、大晦日の大きな夕日を見て「きれいだね」という家族…


小さなことでも些細なことでも
驚いたり感動したり、
そういう刺激がなければ
人生もったいないですよね。




出てる俳優も味が出てる人ばかり。
僕のお気に入り俳優の堤真一もすごくよかったけど、
その向かいに住んでいる作家役の吉岡秀隆が一番うまいと思った。
彼は優しくて気が弱そうな役が多いけど、
この作品では優しいだけではなくて、
ダメ人間でいいかげんっぽい役も演じている。
さすが子役から出てるだけのことはある!


堤が経営する自動車修理工場に青森から住み込みで働くことになる
堀北真希もイイ。とくにあの方言がなんとも言えずいいですね。
ちょっとポッチャリ気味だけど健康的な感じで、僕は好きです。


吉岡が演じる作家が茶川竜之介、
その茶川が預かる子供が古行淳之介
その親父が川渕康成
と、実在の作家をもじった登場人物の名前もちょっと気になった。
細かいねェ。