敵基地攻撃案について

北朝鮮のミサイル基地を発射される前に逆にミサイルでぶっ壊す能力を
持ったほうがいいんじゃないか、と政治家やいろんな人が言っているらしい。


話し合うことは別にいい。
だが、もしその攻撃を行ったら全面戦争になり
かなりの確率で日本は負けるだろう。
僕がそう思うのにも、ちゃんと理由がある。

  1. 士気が違う。
  2. アメリカは助けてくれない。
  3. 相手のことをあまりにも知らなさすぎる。


まず1番目だが、
60年近く戦争もしていない日本国民と、
何よりも軍事を優先してきた朝鮮とでは
兵士の士気がぜんぜん違うと思う。
相手はその道のプロみたいなのものだ。


2番目。
相手は核兵器を持っていると自分で言っている。
どうやら本当に持っていて、
テポドン2はアメリカ本土が射程に入っているらしい。
もしアメリカが参戦した場合、本土が危険にさらされることになる。
本土でなくとも、ハワイ・グァム・沖縄などにある米軍基地が
標的になる可能性が高くなる。
北朝鮮を相手に戦争をするのはリスクが高いとアメリカは判断し、
外交で解決しようとしているのだろう。
また、イラク戦争厭戦気分が高まっているアメリカ世論。
さらにこれ以上支持率を落としたくないブッシュ政権
もし同盟国とはいえ外国の日本が戦争を始めたとしても、
アメリカは傍観するか、とにかく手は出さないだろう。


3番目。
基地を先に攻撃するというが、
いくつの基地がそれぞれどこにあるのか
ちゃんと把握できているのか。
ただ一つの基地を攻撃したところで、
無事なミサイル基地から報復としていろいろ飛んできそうな気がする。
地上の基地を全部把握してたとしても、
地下とかに基地を隠してるかもしれない。


ここからはさらに想像によるが、
もし日本が北朝鮮に負けそうになったら
その後には中国とアメリカが仲裁に出てくると思う。
いろいろ恩を売っておけば、
後々の力関係に多く影響するだろうし。


そういったいろんなリスクが考えらるので、
このような先制攻撃論みたいなのは
あまりにも危険な考えだと思う。
そういう考えをもった政治家や他の人たちは
攻撃した後にはどういうことが起こるのか、
ちゃんと考えて言ってんのかな、
と思ったりする。


以前、古代中国の軍略家:孫子の本を読んだときにこんなことが書いてあった。
「戦をせずに目的を達成するのが最善の策」
「重要なのは自分と相手のことを徹底的に知ること」

まったくその通りだな、と思った。