ラスト・サムライ

日本では大ヒットになってましたが、アメリカではどうだったんでしょうか。


あらすじ〜
時は明治初期。アメリ南北戦争の英雄オールグレン大尉は、上官の命令だったとはいえ、アメリカ原住民を虐殺したことで心を痛めていた。そんな中、近代国家として生まれ変わろうとしている日本の軍隊育成の仕事を引き受け、日本へ向かう。日本では、従来の侍の文化を捨て、西洋化することで欧米と渡り合える国力を付けていこうとしていた。そんな政府のやり方に不満を持つ棟梁、勝元率いる侍集団によって列車テロが発生。オールグレンは勝元一派討伐の命が下る…


日本映画なんじゃないかっていうくらい日本語がでまくり。
でも勝元は60%以上英語でしゃべる。ほとんどの人が「なんで英語ぺらぺらやねん!」ってつっこんだことでしょう。


幕末維新モノが好きな僕は、いくつか首をかしげるような点があった。
まず、勝元は何のために維新に参加したのか。
明治維新は、西洋列強のアジア侵略から日本を守るために西洋化し国力を増強することを目標に、それをする権力、経済力をもはや持たない徳川幕府を倒すことだった。しかし、明治になって10年近くにもなるのに、勝元は侍にこだわっている。これでは、勝元は何のために維新を行ったのかまったく理解しておらず、ただ天皇中心の政府を作りたかっただけ、と思われても仕方ないだろう。そういう面では、楠正成がモデルなのかもしれない。


次に、勝元の所領はどこなのか。
彼は「先祖が代々900年以上もこの土地を守ってきた」と言っていた。
というと平安時代からということになる。そんなやついたのか?
幕府によるの支配の影響もあまり受けてないとすると、超超超超超超超超超ド田舎侍なのか。


最後に、列車を襲ってたのは何の意味が?
それじゃただのテロリストやん。



粗探しはそのへんにして、すこしはほめてやらにゃ。
僕が感じた一番の見所は「殺陣」です。
忍者が襲ってきたシーンなんか、スピード感がスゴイ。
真田広之の殺陣がメチャメチャうまい。プロチャンバラーですな。
トム・クルーズも練習しまくったらしくなかなか様になってた。