DSG
僕は自動車メーカーに就職したい、と以前この場に書いたことがあるが、
それは「自動車の燃費を向上させたい」という仕事がしたいからだ。
燃費向上というとハイブリッド車を思い浮かべる人が多いと思うが、
既にメジャーになりつつある技術を後から追いかけても面白くない。
そこで目をつけたのがトランスミッションだ。
MT車はオートマ車に比べて燃費がよいと言われているのはなぜか、と昔から考えていて
最近調べてみると、構造そのものが違っていた。
MTは単純にギアの組み合わせなのだが、
ATではトルクコンバータという特殊な装置を使っていた。
そこで「すべり」というものが発生しMTより効率が悪いということだった。
MTのクラッチ操作をオート制御にして、
ギアチェンジも電子制御で最適化すれば
オートマで、かつ燃費も加速性能もMT並みになるのでは、と考えていたので
そういうモノの研究開発をしたい、と思っていたわけだ。
ところが、ソレは既に製品化されていた。
フォルクスワーゲンのGolf GTIに搭載されている「DSG(Direct Shift Gearbox)」という装置。
日本車にはまだ搭載されていないようだが、もう既存の技術となっていたことがショックだ。
それでもそういう技術をいじくる仕事がしたいというのは変わらないが。