北海道旅行 〜2日目〜

前日に立てた予定を忠実に実現するべく行動開始。


まず午前中にホテルから片道40分くらいのところにある牧場へ向かう。
運転手はjohn。これは前の日の夜にジャンケンで決まった。
時速70kmオーバーですっとばしていく。


牧場に到着。
駐車場には自分達の車以外まったく停まっていなかった。
僕らはソフトクリームが食えると思い込んできたのだが、
人っこ一人いない。
動物もいない。
近くに展望台に向かう階段があったので上ってみる。
かなり長くてしんどい。
こういうときに体力が落ちているのを実感する。
展望台につくと、さすがに眺めがいい。
地平線というほどでもないが、それに近い。
有名な十勝平野だ。
だだっ広い平野。
後ろからモーモーという音が。
牛発見。
しかも相当な数。
とりあえずみんなで写真を撮って、
牛に会いに行くために急いで下山する。


牛に会う。
やたらガンとばしてくる。
しかもヨダレがベロンベロンになっている。
近くによるのはかなり怖い。
まー食われたりどつかれたりはしないとわかっているけど。
なんか不気味だ。


牛に別れを告げて
ソフトクリーム屋を探しにいく。
道すがら、「思いやり牧場のソフトクリーム」みたいな看板を発見。
行ってみる。
カーナビにものってないような道を進んで到着。
そこでソフトクリームと牛乳を注文。
いやぁ本場の牛乳を使ったソフトクリームはうまいなぁ、と
満足げに食べていたが、
コーンの中にはまったくソフトが入っておらず。
肝心なところが思いやられてないよ。
牛乳は上澄みがおいしかったらしいが、
僕が飲んだのはそのちょい下あたりだったので
普通のと大してかわらなかった。


思いやり牧場を後にして、釧路へ向かう。
ルーレットで運転手が僕になる。
この道のりは長い。
しかも「止まれ」標識がやたら多く、
スピードがなかなか出せない。
この標識を無視するとマジで死ぬので
これから北海道をドライブする人は気をつけて。


またみんな寝たり起きたりを繰り返す。
海沿いの道に出るかどうかというあたりから、濃霧発生。
数十メートル先も見えない。
この日の目玉、釧路湿原も霧でまったく見えないのではないかという不安が
一同に漂う。
霧や前のおっそい車とかにストレスがたまって疲れたので、
そのへんのガソリンスタンドでドライバー交代。
次はぼばんになる。


話はすこしそれるが、
北海道の自動車燃料はやたら高いと思った。
関西ではだいたい130円前後だ。
滋賀などもっと安いと思われるが、
それに比べて北海道東部では、
138円近くしていた。
まぁ渋滞も信号も無いから燃費もいいんだろう。


話を戻すと、
もう釧路の目と鼻の先だった。
2~30分くらいで釧路駅前のホテルに到着。
車を置いて、市場へと歩いていく。
目当ては、勝手丼
丼に入ったご飯を購入して、
あとは市場内のいろんな魚屋から、具材を選び、
自分でトッピングしていく、というものだ。
またこれが、すごい。
どの店も客引きの嵐。
この店の人とのコミュニケーションがまた楽しい。
普通にオマケとか値引きとかしてくれるし。
たまに口車に乗ってしまって、高いのとか変なのを買ってしまったりもするが。
たいてい1つの具材が100~400円くらい。
僕はホタテ・イクラ・ハマチ・鮭、あとなんかわすれたけどいろいろ入れて、
1000円ちょっとくらいになった。(ちなみにご飯は200円)
さすが日本屈指の漁港というだけあって
新鮮な海鮮がおいしい。
野菜を一切取ってないので、栄養がめちゃめちゃ偏っているような気もしたが、
おいしいのですぐ忘れた。


食事を終えて、すぐ目の前の釧路駅から
「のろっこ号」なる特別な観光列車に乗る。
列車で釧路湿原の中に入っていけるのだ。
ここでは電線をひくのがめんどいのか金かかるんかしらんが、
電車ではなくて、ディーゼル機関車だった。
乗り込む。
普通の列車とはかなり違っており、
テーブルつきの向かい合い席になっていた。
1時間くらいの列車の旅だった。結構長い。
30分くらいたってから湿原ぽい景色になってきた。
蛇行する釧路川がすごかった。
ほとんど高低差が無いので流れがなだらかなのだ。
なぜに「のろっこ」というネーミングなのかという疑問があったが、
残りの4人の誰かから
「そんなん、のろいからやろ」
という非常にわかりやすい回答が返ってきた。


塘路駅に到着。
釧路湿原のかなり中のほうにある駅で、
近くに湖と展望台があるらしい。
レンタサイクル屋で自転車を借りる。
僕とぼばん、yamaはマウンテンバイクを借りたが、
johnとNっちはなぜかママチャリを指定。
理由は「乗りやすそうだと思ったから」らしい。
ふぅん。


とりあえず1kmちょっと離れたサルボ展望台へ向かう。
とちゅうから霧雨が振り出した。
メガネに水滴がつきまくって、前が見えない!
レンズを素手で触るのは抵抗があったが、致しかたない。
指で水滴をぬぐう。


サルボ展望台は結構高い山というか丘の上にある。
朝に続き、また階段を上る。
到着。
予想どおり、目の前の湖も霧でほとんど見えない。
「なんも見えんやんけ!」とか文句をたれながら、
二本松と呼ばれるところにあるハゲ山を目指すことに。
だんだん道路の舗装がなくなって、砂利&オフロード道になっていく。
石や泥、水溜りばかりの道をママチャリが猛スピードで駆けていく姿は
かなり滑稽だった。
ハゲ山に登る。
登るといってもたいした道じゃなかった。
さっきのサルボ展望台よりも眺めはよかった。


自転車でさっきの駅前まで戻り、返却した。
帰りの列車を待つ。
待っている間、線路に降りてその上を歩いてみた。
なかなか気持ちいい。映画のスタンドバイミーのようだ。
列車が来た。
いや一両だったから列車はおかしいか? まぁいいや。
帰りの列車はのろくはなく、ふつうのバスのような感じだった。
整理券をとって、運転手のそばにある運賃箱にお金を入れるというシステム。
釧路駅では改札でお金を整理券と一緒に払うというシステムになっていた。


ホテルにチェックインする。
東急インというビジネスホテルだったので、非常に狭い。
晩飯に炉ばたという焼き魚屋に行くことに。
ホテルからだいたい歩いて30分くらいのとこに
炉ばた屋が並んでいる一角があった。
そこのある店に入る。


すごく雰囲気のある店で
注文した魚を目の前のおばあちゃんが囲炉裏で焼いてくれる。
ホタテやホッケ、メンメと呼ばれる高級魚まで注文した。
脂がのっていてすごくおいしい。
ビールにもよくあう。
おどろいたのは、その残った骨や皮までも焼いてくれて、
あとでバリバリ食べれたこと。
骨や皮にも味がついており、おいしかった。
いいだしがとれそうだ。


ホテルに帰ってすぐ寝た。
W杯の日本×ブラジル戦を見るためだ。
まぁ起きれたかどうかは、次の日記で。